無病息災を願う、御守りとしての日本茶。
── 五神獣。
狭山火入れに宿る、武州ノ火。
古来、人は茶に願いを込めてきた。
東京神茶皇園は、四方と中央を守る神獣五柱を、五つの茶に宿した。
騒がない。だが、強い。
—— これが、日本茶。
五神獣の極彩色。
それを纏うのは、最も濃き茶を守る、国内最高級の茶葉保存袋。
雲竜和紙の繊維が色を霞ませ、極彩は静かな気配へと変わる。
湯呑みの底に、ひと口を残す者がいる。
茶の世界では、これを「茶じり」と呼ぶ。
だが、東京神茶皇園はそうは捉えない。
最後のひと口にこそ、茶のすべてが沈んでいる。
香りも、甘みも、火の余韻も。
いちばん美味い場所は、いちばん底で、待っている。
— 狭山火入れ —